仙台市青葉区南吉成の歯医者・歯科医院|まさみ歯科

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歯合わせブログ

唾液の働き

歯の豆知識
「唾液」について

こんにちは、衛生士の目黒です。
さて、今回は「唾液」についてお話させていただきます。唾液は口腔内にある「唾液腺」から分泌されます。成人の唾液の分泌量は1日あたり1.0~1.5リットルほどですが、30代をピークに70代にはピーク時の3割ほどにまで減少します。口の中には常に2~3ミリリットルの唾液があると言われておりますが、寝ている間は日中に比べ分泌量が減り、口の中の細菌が増えるなど、唾液の働きが低下します。
唾液の働きには、食べる事に関連した働きだけではなく、虫歯や細菌の侵入を予防したり、口の中を守ったり、様々な役割があります。 唾液の量が減ると、虫歯や歯周病になりやすくなる他、様々な問題が起こりやすくなります。
今回は唾液の働き、唾液が減った場合のリスク、唾液を増やすための方策を何点かお知らせいたします。

唾液には以下の働きがあります
◎消化作用
 唾液に含まれる酵素が食べ物に含まれるでんぷんを分解し、消化しやすい状態にします。
◎粘膜の保護、潤滑作用
 軟組織部(舌や頬、唇など)の働きを滑らかにする潤滑剤の作用があり、こすれて傷がつくのを防ぎます。
◎自浄作用(洗浄作用)
  歯の表面についた食べかす、口の中をきれいに洗い流す作用があります。
◎殺菌抗菌作用
  唾液には抗菌作用を持つ成分が含まれていて、口から細菌が体に侵入するのを防ぎます。
◎緩衝作用
  虫歯菌が排出する乳酸により酸性に傾いた口の中を中性に戻す作用があります。
◎再石灰化作用(虫歯を防ぐ働き)
食後に歯から溶け出したミネラルを再び補充する働きがあります。
◎排出作用
  異物などを体から排除しようとする働きがあります。



唾液が減る要因としては、加齢、糖尿病、ストレス、不規則な生活、口呼吸、薬の副作用、放射線治療、口腔乾燥症などが考えられますが、唾液が減少すると以下のようなリスクがあります。
◎虫歯になりやすくなる
◎歯周病になりやすくなる
◎入れ歯が痛くなる
◎口内炎ができやすくなる
◎カビがはえる


それでは、唾液を増やす方法をお知らせいたします。
◎少しずつまめに水分を補給する
◎口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する
◎唾液腺(耳の下、顎の下、舌の下)をマッサージで刺激する
◎よく噛んで食べる
◎歯科専用のキシリトールガムを噛む


このように唾液は口腔内において大変重要な役割を果たしています。 また全身の健康にも欠かせないため、常に唾液を分泌させておく必要があります。


※最後にお口の乾燥が気になる方にお勧めの商品を紹介いたします
キシリトールガム(900円)
歯科専用のキシリトールガムは、甘味料としてキシリトールが100%使われており、虫歯の原因になる酸を作らない糖で歯の再石灰化を促進します。市販品は糖質も含まれているのでキシリトールの効果を十分に期待することができません。また、唾液を出すためには、味がなくなっても5分~10分噛み続けた方が良いです。








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乾いたお口に潤いを与える保湿剤です。液体タイプなので、洗口の代わりに使えます。
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