日本人の80歳のときの残在歯の数は10本程度と言われていて、入れ歯を使っている方の数は50歳を超えた方の半分以上、75歳以上になると6割~7割程度まで上ります。
むし歯だけが入れ歯になる原因だと思われがちですが、実は歯周病が原因であることの方が多いんです。歯周病は痛みも無くどんどん進んでいきます。進行した歯周病は歯を支える骨を少しずつ溶かし、気づいた頃には歯が抜けて手遅れになってしまうのです。
歯科医院での予防は「むし歯予防」だけではなく、「歯周病予防」に重点を置いています。普段のお手入れを見直し、取りきれていないバイオフィルム(細菌の塊)を除去するのが目的です。
欧米人が同じ年齢の日本人よりも歯が残っているのは、定期的に予防のために歯科医院に通う習慣があるからだとも言われます。
「痛くなったから歯医者さんへ通う」から「痛くならないために通う」という予防の考え方に今日から変えてみませんか?