仙台市青葉区南吉成の歯医者・歯科医院|まさみ歯科

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歯合わせブログ

熱中症対策の飲料水の選び方と飲み方

歯の豆知識
皆さん、こんにちは。
まさみ歯科副院長の野口久恵です。
今年の夏は例年にないくらいの異常な猛暑日が連日続いておりますが、皆さん
体調を崩されてはいませんか?
この夏、特に気を付けたいのが、熱中症対策だと思います。
熱中症は、屋外ではもちろんのこと、室内でも起こることがあるので要注意ですね。
熱中症対策として、一番大切なのが、水分補給と塩分補給。
しかし、やみくもに摂取すればいいというものではありません。
今回は、特に歯科の観点からみた水分補給についてお話したいと思います。


① 水分補給のタイミング
② 水分補給の飲料水の選び方
③ 虫歯だけではない全身の病気


① 水分補給のタイミング
・水分はゆっくりとこまめに少しずつ飲むようにしましょう。一度に大量に水分を補給
 すると身体に負担がかかったり、吸収しきれなかった水分が尿などで排出され、
 頻尿を招いたりします。水分補給のポイントは『こまめに飲むこと』です。
② 水分補給の飲料水の選び方
・一般的には以下のようなスポーツ飲料や経口補水液の摂取を推奨していることが
 多いです。ただし、両者は全く違います。

そもそもスポーツドリンクは1960年代中頃、アメリカでアメリカンフットボール選手の発汗による脱水症状や熱中症を予防するために開発されたものです。
したがって激しいスポーツや労働の際のカロリーやミネラルの補給を兼ねています。
そのため先に示したように砂糖が多く含まれています。
対して経口補水液は軽度から中等度の脱水状態の方の水・電解質を補給・維持するのに適した病者用食品です。
感染性腸炎、感冒による下痢・嘔吐・発熱を伴う脱水状態、高齢者の経口摂取不足による脱水状態、過度の発汗による脱水状態等に適しています。
また成分の面でも砂糖の量は500MLペットボトルで12.5グラム(スティックシュガー4本分)とスポーツドリンクの半分以下です。
したがって脱水時の飲用を考えるのであれば経口補水液が適していると言えるでしょう。
ただ脱水の予防ということであれば水分補給は水や麦茶で充分です。

緑茶や紅茶、コーヒーなどはカフェインが入っており、利尿作用があるので避けるほうが良いでしょう。
歯科の観点からみても、虫歯や歯周病予防のためにも、スポーツ飲料よりも水分補給には、水かお茶が最適と言えます。
スポーツ時を除いてはスポーツ飲料の飲用は避けるべきですし、飲んだ後は、口を漱いだりお茶を一杯飲むだけでお口の中に砂糖が残りにくくなり、虫歯のリスクが下がるのでお勧めです。

③ 虫歯だけではない全身の病気
・スポーツドリンク、清涼飲料水などを大量に飲み続けることによってペットボトル症候群と呼ばれる急性の糖尿病が引き起こされます。
 正式名称はソフトドリンク(清涼飲料水)・ケトアシドーシス。清涼飲料水ケトーシスとも呼ぶこともあります。
 ペットボトルの手軽さから20代から30代の若者に多かったですが、最近は暑さの為、若年者や高齢者にも多くなってきています

多尿、嘔吐、腹痛、意識混濁、昏睡(糖尿病性昏睡)などの症状がみられ、重篤な場合、死亡することもあります。
また砂糖の過剰摂取は中性脂肪の増加(高脂血症・脂質異常症)による動脈硬化を引き起こします。
動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中の原因となるため注意が必要です。


まだまだ残暑が続きますので、皆さんも是非水分補給をもう一度見直してみては
いかがでしょうか?