仙台市青葉区南吉成の歯医者・歯科医院|まさみ歯科

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歯合わせブログ

糖質について

歯の豆知識
まさみ歯科ブログをご覧の皆様、こんにちは!歯科衛生士の諫山です。
今年も早いもので、残すところわずかとなりました。今年も多くの患者様に御来院いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。誠にありがとうございました。来年はより一層、お役にたてるよう励む所存ですので、皆様宜しくお願いいたします。

前回の私の糖尿病のブログで、糖尿病治療においての基本の1つは食事療法だとお話しさせていただきました。
また、バランスの良い食事を美味しくとるためには、健康な歯と歯茎が必要になります。
そこで今回は、歯と糖尿病にも大きく関わる「糖質」についてお話しさせていただきたいと思います。

<糖質とは?>


生命維持に欠かせない三大栄養素である炭水化物・たんぱく質・脂質である炭水化物から食物繊維を除いたものの総称です。
また多くの糖質はブドウ糖に分解され、ブドウ糖は人間の脳がエネルギーとして利用する重要な物質です。

<糖類とは?>


「糖類」とは、簡単にいうと、糖質の一部を指す言葉です。糖質からでんぷんなどの多糖類、キシリトールなどの糖アルコールを除いたものになります。つまり、「糖類」とは、ブドウ糖や果物、砂糖といった食品の甘みのもとになるものです。
糖類の多くは、食後に血糖値が上がりやすいことも特徴です。ご飯と砂糖はどちらも糖質ですが、でんぷんは消化に時間がかかるため、比較的ゆっくり血糖値を上げるので、砂糖とご飯を比べた時、急激に血糖値を上げてしまう砂糖の方が血糖値にはよくないのです。

<糖質を摂り過ぎると太る?>


さて、先程お話しさせていただいたように、ブドウ糖は生命維持には欠かせません。体にとって重要な糖質ですが、必要以上に摂り過ぎてしまうと、食後の血糖値が急激に上がり、体の中でインスリンが大量に分泌されます。
インスリンには、エネルギーとして利用されなかった糖を中性脂肪などにして、体に蓄える働きがあるので、糖質を摂り過ぎると太りやすくなり、糖尿病のリスクが高まります。
また、虫歯菌は糖質の分子である単糖類を原料に酸をつくりますので、糖類の摂り過ぎは虫歯・歯周病などお口のトラブルにも関わってきます。

<糖質ゼロの食品表示について>
最近よく耳にする言葉ですが、「糖質ゼロ」には「糖質が全く入っていない」というわけで
はありません。
「糖質ゼロ」をうたえることができるのは100g当たり(清涼飲料水などは100ml当たり)0・5g未満の糖質を含む食品になり、消費者丁の食品表示基準で定義が定められています。
商品を選ぶ上でも表示などの記載事項をよくみて購入しましょう!





糖質を上手に摂る際には、急激に血糖値を上げない摂り方が重要になります。
<血糖値を急激に上げない糖質の摂り方>
・糖質を摂る前に、サラダなどの野菜を食べる。
・食物繊維といっしょにとる。(食物繊維には、糖の吸収を緩やかにする働きがあるため。)
・酢を調味料として使用して、みりん、味噌など糖質を多く含む調味料を控える。
・食材を蒸す・煮る・ゆでるなど調理法を工夫する。

最後に、
糖質は人間の重要なエネルギー源です。糖質の摂り過ぎは歯にも糖尿病にもよくないですが、極端な糖質制限には注意が必要です。糖質は、摂りすぎても不足しすぎても体にはよくはありません。
糖質の摂取量は、1日のエネルギー総量の50~65%を目安にするとよいとされています。
糖質を摂る際には血糖値が急激に上がらないように、おかずを食べる順番や調理の仕方、食品の選び方を工夫して糖質と上手に付き合っていくことが大切といえます。
お口の健康のためにも、糖尿病などの全身の健康管理にも糖質の摂り方について気をつけていきたいですね。
これからも、歯科衛生士そして糖尿病療養指導士として皆様に学んだ事をお伝えしていきたいと思いますので、宜しくお願いいたします。