仙台市青葉区南吉成の歯医者・歯科医院|まさみ歯科

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歯合わせブログ

歯周病と認知症の関連について

歯の豆知識
こんにちは🌞衛生士の三瓶です。
ゴールデンウイークもお天気に恵まれる日も多く各地で賑わっていましたね!
さて、今回は【歯周病と認知症の関連】についてお話したいと思います。当院では、患者様にメンテナンスの説明の際お話していますが詳しくお話したいと思います。

認知症って??

何らかの病気によって脳の神経細胞が傷つき破壊されて起こる症状です。
認知症で一番多いのが
アルツハイマー型認知症
続いて脳血管型認知症やレビー小体型認知症などがあります。

国内における認知症患者数は、年々増加しており2025年には、65歳以上の5人に1人が認知症になるといわれています。

歯周病と認知症
近年、歯周病と認知症の関連は注目を集めています。
アルツハイマー型認知症の原因は【アミロイドベータ】などの異常なたんぱく質が、長年少しづつ脳に蓄積することで発症されるといわれています。
なんと、歯周病菌がアミロイドベータの生成・蓄積を促進させることが分かってきました。
歯周病菌によって蓄積量が10倍にもなるそうです。
言い換えれば、歯周病の治療や予防で認知症の発症や進行を遅らせることが出来る可能性があります。                                                                                                                                                                                                                    認知症は20年以上の長い年月をかけて発症に至る病気です。早めはやめの歯周病予防が、認知症予防にもつながります。    
          

噛む力と認知症

成人で歯を失う一番の原因は歯周病です。実は歯が抜けている本数が多いほど脳の容積が小さくなり認知症を発症しやすいことも分かっています。
なぜ発症リスクが増えてしまうのでしょう。
それは、咀嚼(そしゃく)数つまり噛む回数に関係があります。
ある実験では、65歳以上の方で残存する歯が少なく、義歯なども入ってない方で『噛みにくい』と」感じている人の場合、『なんでも噛める』と
いう方に比べ認知症発症リスクが1.5倍増加することが分かりました。
しっかりよく噛むということは、顔や頭にかけて数多くの咀嚼筋を動かし、血管や神経の動きを活発にします。

一方、神経は脳からの【噛め】という指示を顎などの筋肉へ伝え、きちんと噛むことによって刺激が脳へと電気信号として伝わります。
この電気信号がひんぱんに刺激されるほど、脳全体が若々しく元気に!!
逆に、その刺激がなくなると、使われない脳神経はどんどん死滅していき、脳全体がスカスカにちぢんでいくのです。
そして、一度死んでしまった脳神経細胞は二度と再生することはありません。
近年柔らかい食べ物も多くなってきました。季節のものをよく噛み美味しいと感じることも脳への刺激に繋がります。

認知症予防
①早めはやめの歯周病予防・治療
セルフケアでは限界があります。歯医者でのメンテナンスで小さな変化も見つけてもらいましょう!
もちろんお家での正しい歯磨き、補助用具の使用も大事になってきます。
②歯がぬけているところには入れ歯や補綴物を
バランスよく嚙むことでよく噛めるようになってきます。
③よく嚙みましょう
よく噛んで脳へ刺激を送りましょう。

お口の健康はもちろん、全身の健康維持、健康寿命延伸のために、歯周病予防をしっかり行っていくことが大切です。