更年期と口の症状について
歯の豆知識
こんにちは😊
衛生士の高橋です。
今月は更年期の口腔内の症状についてお話しします。
まず更年期とは個人差はありますが50歳前後の年齢で閉経を迎え、この閉経の時期をはさんだ前後10年間(一般的に45〜55歳頃)を”更年期”といいます。そして更年期の原因ですが、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少し身体や心に様々な症状をもたらします。
更年期の症状は大きく分けて3つあり、一つめは血管運動症状として、ほてりや頭痛、めまい、疲労感などで二つめは精神的症状として気分の落ち込みや不眠、イライラ、倦怠感などです。
そして三つめは身体的症状で湿疹、かゆみ、冷え、腰痛、疲れやすさなどです。
個人差はあるので症状がひどい方、軽い方、出る症状、出ない症状があります。
この身体のなんとも言えない不調をうまく言葉で言い表せないもどかしい思いは私も現在進行形で日々感じています。
このように女性ホルモンであるエストロゲンは、女性の心身を護っていますが、更年期におけるホルモンの変化は、さまざまな心身の変化をもたらします。

エストロゲンは口腔領域では、顎骨や唾液腺などに存在しています。
エストロゲンの減少なども影響し、口腔乾燥症などの口腔症状が現れることがあります。
口腔乾燥症は、
・口の中が乾いた感じがする。
・食べ物が飲み込みにくくなる。
・会話がしにくい
・口の中がネバネバする といった症状が出る
唾液には…
・口の中の汚れを洗い流す。
・酸を中和して中性に保つ。
・細菌の繁殖を抑える。
などの浄化作用・殺菌作用があるため、ドライマウスになって唾液が不足すると細菌が繁殖しやすくなり、口臭や虫歯・歯周病なども起こりやすくなります。口臭などの症状がストレスになると、自律神経の交感神経を優位にさせ更に唾液の分泌が減るため、症状を悪化させてしまうこともあります。
対策として
・よくかんで唾液を出す
ものをかむと唾液腺を刺激して唾液が出ます。食べるときはよくかむように心がけましょう。適度な硬さのあるものも積極的に食べましょう。ガムをかむのもいいです。虫歯やカロリーの心配が少ないキシリトール配合のものやシュガーレスのものがおすすめです。
・唾液腺のマッサージ
両手の親指をそろえて顎の下を上に押し上げるようにする。
親指以外の4本を頬に当て上の奥歯から前に向かって回す。
喉の渇きを感じたら、こまめに水分補給をしましょう。
利尿作用の強い飲み物は水分を排泄してしまうので、ミネラルウォーターなど水分を補給できる飲み物を取りましょう。
・そのほかの症状
顎関節症
アゴの痛みや動かしにくさ、噛みにくさなどが起こる病気で歯ぎしりや食いしばり、ストレス、かみ合わせの異常などが原因とされ、閉経の時期の女性に多いといわれています。
舌痛症
舌の先や舌の縁がヒリヒリする、ピリピリする、痛むといった症状が起こるもので唾液の分泌低下やストレスなどが関係しているとされ、40代以上の女性が圧倒的に多いことが分かっています。
味覚障害
味がまったく分からないという味覚消失のほか、濃い味しか分からない、実際の味と違う味がするといった症状などが現れます。
原因としては、亜鉛の欠乏、薬の副作用、慢性の病気、ストレスなどが挙げられます。
更年期になると心も身体も辛く苦しい時期になりますが、何か楽しみを見つけるなど少しでも前向きになれるものを見つけて乗り越えていきたいなと思っています!
衛生士の高橋です。
今月は更年期の口腔内の症状についてお話しします。
まず更年期とは個人差はありますが50歳前後の年齢で閉経を迎え、この閉経の時期をはさんだ前後10年間(一般的に45〜55歳頃)を”更年期”といいます。そして更年期の原因ですが、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少し身体や心に様々な症状をもたらします。
更年期の症状は大きく分けて3つあり、一つめは血管運動症状として、ほてりや頭痛、めまい、疲労感などで二つめは精神的症状として気分の落ち込みや不眠、イライラ、倦怠感などです。
そして三つめは身体的症状で湿疹、かゆみ、冷え、腰痛、疲れやすさなどです。
個人差はあるので症状がひどい方、軽い方、出る症状、出ない症状があります。
この身体のなんとも言えない不調をうまく言葉で言い表せないもどかしい思いは私も現在進行形で日々感じています。
このように女性ホルモンであるエストロゲンは、女性の心身を護っていますが、更年期におけるホルモンの変化は、さまざまな心身の変化をもたらします。
エストロゲンは口腔領域では、顎骨や唾液腺などに存在しています。
エストロゲンの減少なども影響し、口腔乾燥症などの口腔症状が現れることがあります。
口腔乾燥症は、
・口の中が乾いた感じがする。
・食べ物が飲み込みにくくなる。
・会話がしにくい
・口の中がネバネバする といった症状が出る
唾液には…
・口の中の汚れを洗い流す。
・酸を中和して中性に保つ。
・細菌の繁殖を抑える。
などの浄化作用・殺菌作用があるため、ドライマウスになって唾液が不足すると細菌が繁殖しやすくなり、口臭や虫歯・歯周病なども起こりやすくなります。口臭などの症状がストレスになると、自律神経の交感神経を優位にさせ更に唾液の分泌が減るため、症状を悪化させてしまうこともあります。
対策として
・よくかんで唾液を出す
ものをかむと唾液腺を刺激して唾液が出ます。食べるときはよくかむように心がけましょう。適度な硬さのあるものも積極的に食べましょう。ガムをかむのもいいです。虫歯やカロリーの心配が少ないキシリトール配合のものやシュガーレスのものがおすすめです。
・唾液腺のマッサージ
両手の親指をそろえて顎の下を上に押し上げるようにする。
親指以外の4本を頬に当て上の奥歯から前に向かって回す。
喉の渇きを感じたら、こまめに水分補給をしましょう。
利尿作用の強い飲み物は水分を排泄してしまうので、ミネラルウォーターなど水分を補給できる飲み物を取りましょう。
・そのほかの症状
顎関節症
アゴの痛みや動かしにくさ、噛みにくさなどが起こる病気で歯ぎしりや食いしばり、ストレス、かみ合わせの異常などが原因とされ、閉経の時期の女性に多いといわれています。
舌痛症
舌の先や舌の縁がヒリヒリする、ピリピリする、痛むといった症状が起こるもので唾液の分泌低下やストレスなどが関係しているとされ、40代以上の女性が圧倒的に多いことが分かっています。
味覚障害
味がまったく分からないという味覚消失のほか、濃い味しか分からない、実際の味と違う味がするといった症状などが現れます。
原因としては、亜鉛の欠乏、薬の副作用、慢性の病気、ストレスなどが挙げられます。
更年期になると心も身体も辛く苦しい時期になりますが、何か楽しみを見つけるなど少しでも前向きになれるものを見つけて乗り越えていきたいなと思っています!