幼児の歯磨き、うがいについて(2~3歳)
歯の豆知識
こんにちは。歯科助手の内ヶ崎です。
今回は、2~3歳の歯磨きとうがいについてお話します。
この頃のお子さんは、徐々に自我が芽生えてくる時期で、磨き方以上に歯磨きの楽しさと習慣づけが大切になってきます。
2歳の歯磨き編
【目標】大人のマネをして、歯ブラシを動かす
●家族のマネが大好きな時期
〝食べたら磨く〟を習慣化させ、歯磨きを楽しい時間にしていきましょう。まだお子さん自身では上手に歯磨きはできませんので、歯ブラシをお口に入れてシャカシャカと歯磨きのまねごとをすることで十分です。両手で歯ブラシを持ったり、噛んでしまったり等のぎこちない動きでも、褒めてあげてください。得意になって歯ブラシを手にしてくれるようになります。子どもは親や兄弟のマネをするのが大好きです。一緒に磨いたり、歯磨きをしている姿を見せたりしてみましょう。今までできなかった磨き方ができたときは「同じにできたね!」と声かけをします。その繰り返しの中で、段々と歯磨きらしい動きになっていきます。
●ブクブクうがいも練習しよう!
口の中に水を入れて、唇をギュッと閉じて頬を動かすブクブクうがいは、この頃の子どもにとっては難しい技です。
① 空気でブクブク
② すこし水を含んでブクブク
と段階を踏んで練習することで、少しずつ上手になっていきます。最初は水を口に溜められず飲んだり出してしまったり、周りがビショビショになることもあるでしょう。子どもにとってはブクブクうがいも遊び、それでいいのです。お風呂で練習するのもよいですね。
●仕上げ磨き、ちゃんとできる?
この頃の歯磨きで歯垢を落とすのは、親の仕上げ磨きです。しかし、この時期の子どもはご機嫌次第で磨けない日もあります。
また、口の中の感覚の鋭敏さは徐々にやわらいではいますが、大人と同じくらいの感覚になるのは、3歳頃です。親としては「奥歯まで生えそろったので、きちんと磨かなければ」という意識が高まりますが、今一度〝痛くなく優しく磨く〟ことに気を配る必要があります。
3歳の歯磨き編
【目標】仕上げ磨きがしっかりできるようになる
●こんなときは盛大に褒めましょう!
①「いい音聞かせて」
歯ブラシの毛先を効果的に使うと歯垢が簡単に落とせます。そのときは「シャカシャカ」と軽やかで優しい音がし、歯垢を落とせている証拠になります。「いい音するかな?」とお子さんに声をかけてください。すると子どもは張り切って手を動かします。
②大人のマネを上手にできたとき
子どもが自己流で磨いている時に、「ここマネして磨いてごらん。」と大人が自分の歯を磨いている姿を見せましょう。上手にマネができて同じ場所が磨けた時には、「すごいね!同じ磨き方できたね!」と大いに褒めてください。歯磨きが上手になると同時に「歯を磨きたい!」と意欲も増すでしょう。そうすることで、自分で磨けるポイントが増えていきます。
●ブクブク名人になろう!
歯を磨いた後の「ブクブクうがい」も3歳になると大きな音でブクブクし、閉じた口から水をこぼさずにできるようになります。ブクブクうがいは、歯磨きで落とした汚れを吐きだす以外の素晴らしい効果があります。口の機能の発育のための運動になるのです。唇をギュッと閉じてほおを動かすことで、おもに唇とほおの筋肉を鍛えることができます。また、「ガラガラうがい」は主に舌や喉の筋肉を鍛えることができます。お口の周りの筋肉(口唇、頬筋、舌、喉)の発育は、食べ物を嚙み砕いて飲み込むこと(咀嚼・嚥下)や発音、呼吸に大いに関わってきます。ぜひ歯磨きの時に遊び感覚でやってみてください。3歳が終わるころには、「うがい名人」になれるといいですね。
●しっかりと仕上げ磨きができるようになる
眠いとき等、嫌がる時があっても、だいたい3歳ごろになると仕上げ磨きがしっかりとできるようになります。子どもの歯は大人の歯に比べて丸みが少なく平坦なので、毛先を当てて軽く動かせば比較的簡単に歯垢が落とせます。歯の面にきちんと毛先を届かせることがコツです。
歯磨きの回数は1日2回が理想の回数です。朝と晩にしっかり歯磨きしましょう。
うがいも一緒に練習しながら、お子さんに合った歯磨きの習慣をつけられるとよいですね。
歯磨き楽しい!と思ってもらえるよう、ぜひ参考にしてみてください。
今回は、2~3歳の歯磨きとうがいについてお話します。
この頃のお子さんは、徐々に自我が芽生えてくる時期で、磨き方以上に歯磨きの楽しさと習慣づけが大切になってきます。
2歳の歯磨き編
【目標】大人のマネをして、歯ブラシを動かす
●家族のマネが大好きな時期
〝食べたら磨く〟を習慣化させ、歯磨きを楽しい時間にしていきましょう。まだお子さん自身では上手に歯磨きはできませんので、歯ブラシをお口に入れてシャカシャカと歯磨きのまねごとをすることで十分です。両手で歯ブラシを持ったり、噛んでしまったり等のぎこちない動きでも、褒めてあげてください。得意になって歯ブラシを手にしてくれるようになります。子どもは親や兄弟のマネをするのが大好きです。一緒に磨いたり、歯磨きをしている姿を見せたりしてみましょう。今までできなかった磨き方ができたときは「同じにできたね!」と声かけをします。その繰り返しの中で、段々と歯磨きらしい動きになっていきます。
●ブクブクうがいも練習しよう!
口の中に水を入れて、唇をギュッと閉じて頬を動かすブクブクうがいは、この頃の子どもにとっては難しい技です。
① 空気でブクブク
② すこし水を含んでブクブク
と段階を踏んで練習することで、少しずつ上手になっていきます。最初は水を口に溜められず飲んだり出してしまったり、周りがビショビショになることもあるでしょう。子どもにとってはブクブクうがいも遊び、それでいいのです。お風呂で練習するのもよいですね。
●仕上げ磨き、ちゃんとできる?
この頃の歯磨きで歯垢を落とすのは、親の仕上げ磨きです。しかし、この時期の子どもはご機嫌次第で磨けない日もあります。
また、口の中の感覚の鋭敏さは徐々にやわらいではいますが、大人と同じくらいの感覚になるのは、3歳頃です。親としては「奥歯まで生えそろったので、きちんと磨かなければ」という意識が高まりますが、今一度〝痛くなく優しく磨く〟ことに気を配る必要があります。
3歳の歯磨き編
【目標】仕上げ磨きがしっかりできるようになる
●こんなときは盛大に褒めましょう!
①「いい音聞かせて」
歯ブラシの毛先を効果的に使うと歯垢が簡単に落とせます。そのときは「シャカシャカ」と軽やかで優しい音がし、歯垢を落とせている証拠になります。「いい音するかな?」とお子さんに声をかけてください。すると子どもは張り切って手を動かします。
②大人のマネを上手にできたとき
子どもが自己流で磨いている時に、「ここマネして磨いてごらん。」と大人が自分の歯を磨いている姿を見せましょう。上手にマネができて同じ場所が磨けた時には、「すごいね!同じ磨き方できたね!」と大いに褒めてください。歯磨きが上手になると同時に「歯を磨きたい!」と意欲も増すでしょう。そうすることで、自分で磨けるポイントが増えていきます。
●ブクブク名人になろう!
歯を磨いた後の「ブクブクうがい」も3歳になると大きな音でブクブクし、閉じた口から水をこぼさずにできるようになります。ブクブクうがいは、歯磨きで落とした汚れを吐きだす以外の素晴らしい効果があります。口の機能の発育のための運動になるのです。唇をギュッと閉じてほおを動かすことで、おもに唇とほおの筋肉を鍛えることができます。また、「ガラガラうがい」は主に舌や喉の筋肉を鍛えることができます。お口の周りの筋肉(口唇、頬筋、舌、喉)の発育は、食べ物を嚙み砕いて飲み込むこと(咀嚼・嚥下)や発音、呼吸に大いに関わってきます。ぜひ歯磨きの時に遊び感覚でやってみてください。3歳が終わるころには、「うがい名人」になれるといいですね。
●しっかりと仕上げ磨きができるようになる
眠いとき等、嫌がる時があっても、だいたい3歳ごろになると仕上げ磨きがしっかりとできるようになります。子どもの歯は大人の歯に比べて丸みが少なく平坦なので、毛先を当てて軽く動かせば比較的簡単に歯垢が落とせます。歯の面にきちんと毛先を届かせることがコツです。
歯磨きの回数は1日2回が理想の回数です。朝と晩にしっかり歯磨きしましょう。
うがいも一緒に練習しながら、お子さんに合った歯磨きの習慣をつけられるとよいですね。
歯磨き楽しい!と思ってもらえるよう、ぜひ参考にしてみてください。