噛む・飲み込むが困難な方の食事
歯の豆知識
こんにちは、管理栄養士の田中です。
連休も終わり、暑さを感じる日が多くなってきましたね☀️
今回は「噛む」・「飲み込む」がしづらい方のための食事についてお話いたします。
みなさんは「オーラルフレイル」をご存知ですか?
オーラルフレイルとは「食べる」「話す」役割を担っている口腔機能の衰えのことを言います。
「よく噛めない」「食事中にむせる」「話しづらくなる」など些細な症状から始まる口腔機能の衰えは、全身の機能の衰えにつながっていき、要介護状態になるリスクを高めます。
よく噛めないと体に必要な栄養をとりづらくなり、低栄養が続けば筋力や体力が低下します。しかし、オーラルフレイルの段階で適切なケアをすれば要介護状態への進行を抑えることができます。噛む・飲み込むが困難な方が低栄養になるのを防ぐには、食事を工夫して食べられる食品を増やし、しっかり食べることが大切です。食べられるものが増えれば、それだけ色々な食材から栄養をとることができます。
それではどんな食品が適しているか、お話していきます。
◯こんな食感には注意!
・サラサラ→むせやすい
・ペラペラ→はりつきやすい
・ポロポロ→ばらけてまとまりにくい
・モチモチ→詰まりやすい
・パサパサ→飲み込みにくい
誤嚥しやすい食感、食品を知っておき食べる時に注意・工夫をしましょう。
〇食材の選び方と食べやすくする工夫
【肉類】適度に脂身がある部位(ロース、もも肉、ヒレ肉、バラ肉など)
加熱すると固くなりばらけやすいひき肉は注意が必要です。調理の際はつなぎを多めに混ぜよく練って使いましょう。
【魚介類】加熱しても身が締まらないもの(カレイ、タラ、タイなど)
加熱すると身が締まるカジキ、カツオ、サバ、アジなどは食べるのを避けるか工夫して食べましょう。焼くよりは煮魚にする、細かくたたきにする、とろみをつけるなどすると食べやすくなります。焼き魚にする場合は、マヨネーズ焼きやソテーにしてソースをかけるのも食べやすくなりおすすめです。
【野菜】古くなると繊維がかたくなっていくため、できるだけ新鮮なものを選びましょう。野菜全般は繊維を断ち切るように切る、隠し包丁を入れる、柔らかくなるまで加熱するなど切り方や加熱方法を工夫すれば食べやすくなります。
◯食べたいものにトライ!
かむ・飲み込むができなくなってくると食べる楽しみがなくなっていってしまいます。「食べられるもの」を食べることも大事ですが、「食べたいもの」を食べられるように工夫して食べる楽しみを大切にしましょう。誰かと一緒に食事をとることも料理を美味しく感じられるだけでなく会話で舌を動かすことで口腔機能の維持にも繋がるため大切です。
〇1日10の食品群を目標に
さまざまな食品をとると、自然とバランスのよい食事になります。
食品群は「さあ、にぎやか(に)いただく」と覚えることができます。
さ:魚、魚介類
あ:油(油脂)
に:肉類
ぎ:牛乳
や:野菜
か:海藻類
い:いも類
た:卵
だ:大豆、大豆製品
く:果物
さまざまな食品を幅広く、バランスよく食べて、心身の健康を目指しましょう。
加齢や疾患などによって咀嚼、嚥下唾液分泌、口腔内の感覚の機能が低下していく症状を、「口腔機能低下症」といいます。口腔機能低下症かどうかを診断するための検査は歯科で受けられます。まさみ歯科でも口腔機能低下症の検査は受けられますので、興味がある方はお気軽にご相談くださいね。
連休も終わり、暑さを感じる日が多くなってきましたね☀️
今回は「噛む」・「飲み込む」がしづらい方のための食事についてお話いたします。
みなさんは「オーラルフレイル」をご存知ですか?
オーラルフレイルとは「食べる」「話す」役割を担っている口腔機能の衰えのことを言います。
「よく噛めない」「食事中にむせる」「話しづらくなる」など些細な症状から始まる口腔機能の衰えは、全身の機能の衰えにつながっていき、要介護状態になるリスクを高めます。
よく噛めないと体に必要な栄養をとりづらくなり、低栄養が続けば筋力や体力が低下します。しかし、オーラルフレイルの段階で適切なケアをすれば要介護状態への進行を抑えることができます。噛む・飲み込むが困難な方が低栄養になるのを防ぐには、食事を工夫して食べられる食品を増やし、しっかり食べることが大切です。食べられるものが増えれば、それだけ色々な食材から栄養をとることができます。
それではどんな食品が適しているか、お話していきます。
◯こんな食感には注意!
・サラサラ→むせやすい
・ペラペラ→はりつきやすい
・ポロポロ→ばらけてまとまりにくい
・モチモチ→詰まりやすい
・パサパサ→飲み込みにくい
誤嚥しやすい食感、食品を知っておき食べる時に注意・工夫をしましょう。
〇食材の選び方と食べやすくする工夫
【肉類】適度に脂身がある部位(ロース、もも肉、ヒレ肉、バラ肉など)
加熱すると固くなりばらけやすいひき肉は注意が必要です。調理の際はつなぎを多めに混ぜよく練って使いましょう。
【魚介類】加熱しても身が締まらないもの(カレイ、タラ、タイなど)
加熱すると身が締まるカジキ、カツオ、サバ、アジなどは食べるのを避けるか工夫して食べましょう。焼くよりは煮魚にする、細かくたたきにする、とろみをつけるなどすると食べやすくなります。焼き魚にする場合は、マヨネーズ焼きやソテーにしてソースをかけるのも食べやすくなりおすすめです。
【野菜】古くなると繊維がかたくなっていくため、できるだけ新鮮なものを選びましょう。野菜全般は繊維を断ち切るように切る、隠し包丁を入れる、柔らかくなるまで加熱するなど切り方や加熱方法を工夫すれば食べやすくなります。
◯食べたいものにトライ!
かむ・飲み込むができなくなってくると食べる楽しみがなくなっていってしまいます。「食べられるもの」を食べることも大事ですが、「食べたいもの」を食べられるように工夫して食べる楽しみを大切にしましょう。誰かと一緒に食事をとることも料理を美味しく感じられるだけでなく会話で舌を動かすことで口腔機能の維持にも繋がるため大切です。
〇1日10の食品群を目標に
さまざまな食品をとると、自然とバランスのよい食事になります。
食品群は「さあ、にぎやか(に)いただく」と覚えることができます。
さ:魚、魚介類
あ:油(油脂)
に:肉類
ぎ:牛乳
や:野菜
か:海藻類
い:いも類
た:卵
だ:大豆、大豆製品
く:果物
さまざまな食品を幅広く、バランスよく食べて、心身の健康を目指しましょう。
加齢や疾患などによって咀嚼、嚥下唾液分泌、口腔内の感覚の機能が低下していく症状を、「口腔機能低下症」といいます。口腔機能低下症かどうかを診断するための検査は歯科で受けられます。まさみ歯科でも口腔機能低下症の検査は受けられますので、興味がある方はお気軽にご相談くださいね。